「熱との付き合い」

               みやざわ小児科・院長:宮澤玄治

゛発熱゛は決して悪者ではありません。役割については10月、11月号で説明いたしました。理解していただけましたでしょうか。味方なのですから嫌がったり、ピリピリしたりせずに気軽に付き合ってください。

 熱の出はじめは寒気を伴いますが、38度台まででしたら、何もする必要はないでしょう。39度、それ以上になるのでしたら、あっさりした冷たい水分を適当に摂らせ、薄着にし、胸や背中を少しはだけ、熱が逃げていくようにします。ときには濡れたタオルで身体を拭き、うちわで扇いだり、扇風機の弱い風をあててやります。氷枕や氷のうには解熱の効果はありません。無理にしますと、かえって嫌がるでしょう。

 40度の高熱になりますと、放熱しようとする生体の反応から、脈が速くなり心臓もドキドキし、呼吸も荒くなります。睡眠も取れず消耗します。気分を良くして安静、鎮静の目的で解熱剤を使うこともあります。急速に熱のない状態にする必要はありません。一度ぐらい下がれば十分に楽になります。解熱剤は病気を治す薬ではありません。

 高熱が脳を侵したり肺炎を起こしたりはいたしません。脳炎や肺炎のために高熱が出ることがありますが、熱を放置しておいたためにそうなることはないのです。

 解熱剤を使って熱が下がっていても、4〜5時間後に薬の効果が切れてきますと、再び熱上昇がみられます。はね返り現象として、震えが起こり口唇は紫色、手足が冷たくなってしまいます。このことの方が病状の急変のようで、恐ろしく驚きあわててしまうことがあります。

 熱があるのに毛布に包み抱いていたり、半天を掛けておんぶしていると引き付けてしまいます。

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