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「熱の高さと病状」
みやざわ小児科・院長:宮澤玄治
病原菌を注入して発病させた動物実験の話です。二組に分けた一方だけは、あらかじめ薬物を用いて発熱できないよう処置しておきます。何の処置をもしていないものに比べ、発熱できない動物は治りも遅れるばかりか、ときには重い症状をとり、死んでしまうことも多いようです。
熱が病気の原因ではありません。病原微生物と戦う防御のための発熱なのですから、熱そのものを放置しておいても病気が悪化することはありません。
体温には、朝は低く、夕方から夜に高くなる一日周期のリズムがあります。熱も同様に、夜になって高くなっていることは、しばしばみられます。しかし、病気が悪化しているわけではありません。熱の高さだけと、病状の軽い重いとは無関係なのです。
突然の発熱は、高い熱ばかりで、多くはあまり重い病気ではありません。これに比べ、あらかじめ咳をしていて、しだいに熱っぽさを伴ってきているといったものに、病状の進行していることがよくあります。
発熱したら、その熱は何日間は続くときまっている病気が結構あります。解熱坐薬を入れたら熱が下がり、再び上がってこなかったとしたら、解熱剤の使用が、丁度、発熱終了の時と一致していたにすぎません。
前夜の高熱は、翌朝には少し低くなっています。これで、病気は良くなり熱も出ないだろうと判断し、園や学校へ行かせてしまいますが、昼から再び熱が上がってきて帰されることがよくあります。夜間に熱があった時は、翌朝、登園させたりせず、もう一日どうであろうか様子をみる必要があります。
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