風邪の発熱は体の防御反応

               東海市・岩間 正文(医師・51歳)

小児科の外来に、風邪の患者があふれています。今年はかなりの流行で、熱、咳、吐くなどが主症状。

そこでお母さんの方が最も心配するのが熱です。脳への影響を恐れて、しきりに解熱剤を希望し、坐薬やトンプクに頼りがちです。

 しかし、発熱は必ずしも悪いことではありません。ウイルスは高温であえぎ、その力は衰えます。また、白血球か抗体をつくる働きも、熱が高いほど活発です。つまり体の防御反応なのです。いたずらに下げるとかえってウイルスは退散しません。ぐったりしたり、けいれんを起こしそうな場合が投薬の対象です。

比較的元気なら、使わなくてもよいでしょう。

 脳細胞は熱に十分耐えます。知能には響きません。

注意すべきは脱水です。体内の水分が失われるのですが、年齢が低いとそれが早く進みます。薬より水分補給が大事です。吐き気がするなら、少量ずつ回数を多く取りましょう。そして外出、入浴を控え、ゆっくり休ませることです。

 体温下降で病気が治るのではありません。抗体がつくりだされて快方に向かうのです。薬は症状を和らげるだけなので、依存せずに養生し、抵抗力の回復を待つほうが賢明です。発熱の意義を再認識してほしいと思います。

 

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